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三代目の想い出の品 

スタールビーのリングの思い出

 

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今日は私の誕生日。

7月生まれなので、誕生石はルビーです。
誕生日になると祖父から贈られたスタールビーのリングの事を思い出します。

創業者の祖父は戦前から海外から輸入された宝石を日本の業者に卸したり、宝飾加工の仕事をしていましたので、たくさんの宝石を見てきたと思います。

その祖父が香港の業者が持っていた赤いスター(星)が出るスタールビーに一目惚れし、初孫の私の誕生石がルビーだという事で、私の為に買うと言って仕入れたのが、写真のスタールビーのリングです。

スタールビーは赤い石の中に白いスターが出る物が一般的ですが、ビルマ(ミャンマー)産のこのスタールビーは赤いスターが出る珍しい物なのです。

私の為に買ったといいながら、なぜか店のウィンドーに値段が付いて飾ってあり、幼い私が店に遊びに行くと祖父は必ず、スタールビーの飾ってあるウィンドーまで私を連れて行き、「あのスタールビーは貴子の物なんだよ。」と話すのです。

私もだんだんと大きくなり、私の物と言いながら、なぜ、店のショーウィンドーに飾ってあるのか?売れてしまったらどうするのか?と父を問い詰め、困った父が祖父に話して店から買い取る事になり、ずっと母が大事にしまってくれていました。

それから、誕生日が来る度に母にそのスタールビーのリングを見せてもらうのが誕生日の慣わしになっていました。

私が20歳になった時に母にスタールビーのリングを私が管理したいとねだりましたが、まだ、早いと言われたまま、年月が流れました。

私が本格的に店の仕事をするようになり、取締役になったある日、母が「そろそろ、あなたにこれを渡しましょう。」とスタールビーのリングを出してきてくれました。

嬉しくてしばらく指につけていたのですが、このスタールビーは太陽の光に当てないと、赤いスターが強く出ず、少し暗めの赤に見えるので、当時の私には似合わなくて、結局、宝石箱にしまって、誕生日に1日つけるという事が続きました。

そして、4年前、社長になった年の誕生日につけてみると、なぜかとてもしっくりきて、それからはずっとお守りとして身に付けています。

今年も誕生日にはスタールビーのリングをつけています。

このリングを見る度に亡くなった祖父の事、母の事を思い出します。

制作の流れ